2016/05/22

フィクションより先に騙されたい




わたしが幸せでいる為には、わたしがだれかに守られて、悲しい現実から目をおおってもらう。それだけでいいと思っていたけれど、本当は好きな人たちをみんなこの手で守って一人残らず幸せでいてもらうことが必要。それは逃げつづけるよりずっと難しいことで、非力なわたしに務まることではないけれど、どうしてもみんなを守りたいと思った。
こんなに悲しい世の中でも、きっと明日もあの子は笑ってくれるから、わたしは泣いたり肩を震わせながらも生きていくのだと思います。





2016/05/17

fiction




"大人でよかった。だって、あなたの恋人でいられる。" という平積みされた本の帯のコピーに目を奪われたことがあって、それは確か17歳くらいの時のこと。
いくら検索エンジンとタイプする指を加速させてもいまだにあの本が何なのか思い出せなかったのだけれども、その言葉だけはいまでも頭の中に鮮烈に残っている。
しかし、そのわたしも、すっかりその当人と同じ大人になってしまった訳で。
あなたの恋人でいる為には、例えば大人でなければならなかったり、"あなた"が妻帯者であってはならなかったり、もっと言えばもし嫌煙家なのだったら喫煙者はだめだったり、する
法律には触れちゃだめだし、世間体も気にしなきゃ。そろそろ歳だし老後のことも考えなきゃ。
でも、それは舞台の前説に過ぎないのです。


ブログなんてもう流行らないよ
そう嘲笑いながら、愛しい気持ちでいっぱいである。



呼吸をしたらそれだけで体からちょっとの感情が逃げるようでそれがいやで息を止めてみり、眠りを重ねた分だけビデオテープのように今の気持ちが
擦れてかすれていったらどうしようと眠るのがいやになったりする。
結局のところ夏によってより鮮やかになる気持ちに水やりをして大きくより鮮明に咲かせられるかというところに真髄はある。