2012/03/10

ヴィジョンについて



小さい頃から  眠っている自分を見下ろしているヴィジョンを  よくみる   きまって  だんだん視界が自分から遠のいていき  遠くなるにつれて気分が悪くなって  目が覚めるのだ
部屋はきまって真っ白だったから わたしはいずれ来るその日のために 部屋を白色に塗った
あと何度 眠っている自分を見下ろすことになるのだろう  気分が悪くなって目が覚めるのを  あまり好ましく思っていない
まず、わたしは目を覚まし  風呂場に足を運ぶ  そこは真っ白だが  ここではなく  浴槽に浮かんだ薬のシートが たんとはいったジップロックを確認するだけ
引越しをくりかえすたびに部屋はヴィジョンにでてくる白い部屋に近づいていき  いまの家の部屋はもうほとんどヴィジョンと同じ
すべてを白く塗った  そのフィギュアに表情はなく それでも、そのスカートをひるがえしたシルエットはかわいらしい
もう準備は完了  然るに、その日はまだこない
わたしはあと何度  このヴィジョンに悩まされるのだろう
然るに、その日はまだ来ない




しかばね  根無し草  サイフォン・コーヒー  ひなげし  しね  根無し草  策略  苦しい、ここは水中か? 




2012/03/06

go back 天国



 夢の話

午後のニュースが告げるのは 未来の出来事ばかりだった
それを"おかしい"と思わないわたしはすでに頭のまわっていない夢の中の人物だった
舞台は夏の知らないアパートの一室 その六畳の和室は小学生時代に住んでいた家にどこか似ている
飛行機の飛ぶ音と プール帰りの子供の声がきこえてくる部屋で 未来のニュースをじっとみつめる
アイスキャンディーはとけ 畳にぽたぽたと斑点模様を描き、 コーラのはいったグラスの氷がカランと音をたて わたしの頭を覚ました
シーンは移り、 ノスタルジックな色のフィルターを通したかのような街並み  わたしはどうやら時空警察に追われているようだった  記録はここで途切れてる



安心な毎日  週刻みでない日常はとても怠惰
一年前の自分をみて 得もいわれぬ気持ちにもなるし、 あの娘の着せる羊の柄のワンピースだって愛でる
わたしはいつだってつまらない人間であったが、そんな自分がどこかすきだった
きみのつまらないところや だめなところのすべてもとても光ってみえる
決してつまらなくない人間のいうことに耳を傾けないで いつまでもつまらないきみでいてくれ
季節はめまぐるしく変わっていくのに、 わたしのそういう核心的な部分だけは一年たった今も かわらないままなことを悔しく思います



手のひらサイズのピカチュウがいて ほっぺが光ったり、しゃべったりするのだけど  パパに丸洗いされてから鳴かなくなってしまった  


2012/03/01

七夕のお祭り


おはようございます  こんにちは三月しました  
冬がおわるのともに過眠症も克服できたらいいですね
最近はというと  三ヶ月おくれの誕生日プレゼントと いろいろなものをもらいました  かわいいカメラももらってしまったので  たくさん写真を撮ろうとおもいます  あたたかくなったらたくさんでかけよう
ホテルのお高いホットケーキをたべ  決戦にそなえるのです


ひたむきで陰湿なやさしさをあなたに
昔よりずっとやさしい人間になった やさしい歌ばかりをきいて やさしい人間に
それでもどこか背徳感をえたく  色紙で折った指輪を浴槽に浸して溶かしてみたり  つまらない本を窓の外に投げ捨てる
わたしのやさしい各々から吸収したやさしさなど  砂のように指と指のすきまからさらさらと流れ落ちてしまうのだ
かわいい人が好きっていう  きみはちっともかわいくない  それでもひたむきにおもいをよせてしまうのです
きみのことはとてもあいしているけど  死ねばいいと思うよ